マイホーム

ハウスメーカーのオリジナル外壁の種類

家

マイホームを建築するときにハウスメーカーオリジナルの外壁を取り入れることになるケースもありますが、本当に良いものであるかどうか判断するために、外壁の種類について理解を深めておくことが大切だと言えます。外壁材にタイルを採用するハウスメーカーも増えていますが、これにはⅠ類(磁器製)やⅡ類(せっ器製)という区分があり、名前だけを見てもよく分からないと感じる人が多いはずです。後悔しない外壁選びを行えるようにするためにも、ハウスメーカーオリジナルの外壁の良し悪しを判断できるような知識を身につけておきましょう。

タイルは傷に強いだけではなく防音性能や防火性能に優れている特徴がある素材なので、とても魅力的な外壁材の1つとして知られていますが、種類によって詳細な特徴は異なっています。Ⅰ類(磁器製)は1,250℃以上の高温で焼いた吸水性が低いものであり、Ⅱ類(せっ器製)は1,200℃程度で焼かれた吸水率10%以下の素材です。前者は水回りの壁や床、外装に用いられることが多く、後者は外壁部に用いられることが多い傾向があるため、外壁に採用されるものはⅡ類(せっ器製)であることがほとんどだと言えます。

Ⅱ類(せっ器製)のタイルであれば防音性能や防火性能などの高い性能が期待できる上に、耐用年数が高いことからメンテナンスフリーとされていることが多いです。建物の性能や見た目の美しさを維持するためにはメンテナンスを実施したほうが良いですが、住むだけであればメンテナンスを必ずしも実施する必要はないとされています。ただし、傷に強いメンテナンスフリーのタイルであったとしても、いくつかの問題点もあることを理解して取り入れる必要があるでしょう。

タイルは重量があるので大きな地震が起こった場合にひび割れが生じて修繕が必要となることもあるので、絶対にメンテナンスが必要ないとは言い切れません。その上、重量のあるタイルは腕の良い施行者が作業を行わなければきちんと施工することができず、剥がれてしまうという問題が起こってしまう可能性があります。また、性能は良いですがサイディングのような安い外壁と比べると高価格に感じられる可能性がある点も注意が必要です。ハウスメーカーオリジナルの外壁としてタイルが用意されていることも多いですが、性能が良いけれど高価格であること、信頼できる職人に施工を依頼する必要があることなどを知っておきましょう。